世界一速いSR71 この飛行機はアメリカが開発した偵察機である。SR71スーパーブラックバードと親しまれている。時速3000キロ以上で飛行できる。地球の自転速度1600キロよりも速い。現代のように人口衛星にカメラがついていない時代、敵国の様子を探るには、高高度を飛ぶ必要があったのだ。ミサイルによる撃墜を避けるため、マッハ3で飛行すると、空気圧縮で機体が数百度の高温になり、アルミ合金では溶けてしまうためチタン合金を採用した。チタンは旧ソ連が最大の供給国であり、極秘開発するためイタリアにダミー会社を作り、そこから輸入した。設計において機体の熱による膨張を考慮し、隙間をいれた。燃料を注入するとただ漏れを起こした。空中給油を数回受けなければならなかった。維持費が高額なものとなり、人工衛星の技術を進歩したうえ、退役に繋がった。